経歴

22歳の時に鶴見製作所を始め3社ほどのメーカーに約5年出向を経験。その後今日に至るまでの40年間、修理から始まりレンタルや工事にも対応できるよう業務を広げる。

会社の主な業務内容は何ですか?

現在当社は56期目で、約60年の歴史を経て法人化に至りました。水中ポンプで有名なトップメーカーの鶴見製作所と資本提携を結びました。ポンプを主体に、発電機やコンプレッサーといった建設機械や産業機械等の販売修理、レンタル、設置工事を行っています。

2020年に社名変更されましたが、どのようなきっかけがありましたか?

私が50歳の頃、後継者問題に直面しました。会社をどう存続させるか、M&Aも含め色々と検討した結果、現在の親会社である鶴見製作所の社長とお話しさせて頂く機会があったんです。その際に後継者問題のことをご相談したら「私たちのところに一緒にどうだろう?」というありがたいご提案を頂きました。それで資本提携することが決まったのをきっかけに現在の「テクノロジーサービス北條」に社名を変更しました。そしてこちらの平出工業団地の方に新しく母屋を移転したというところですね。

こちらにお引っ越しをされて、引っ越しの際に大変だったことや大きく変わったこと、良くなったことなどありますか。

瑞穂野工業団地から平出工業団地にステップアップしたという感覚があります。修理工場と言うと、薄暗い中で修理してるようなネガティブなイメージを持たれるかもしません。しかし今回移転したことで社屋が新しく綺麗になって、就職活動をされている方にとってプラス材料になってくれていると思います。 今年の春に新卒の方を迎えることができましたし、採用面において平出工業団地に移転できて良かったなというのは強く感じていますね。

平成29年度に宇都宮市優良建設工事表彰を授与されたということですが、どういった点が受賞に至ったポイントだと思われますか?

これは宇都宮市からの建設工事に対する表彰ということで、建設や土木、管工、機械設置などの分野ごとでの表彰になります。建設建築においては目に見えて残るものが表彰されることが多く、機械設置業の中ではなかなか表彰になりづらい部門ですので、表彰して頂けたことを非常にありがたく思っております。受賞に至ったポイントは…すいません、お役所の方々がどういった点を評価してくださったのかは私も明確にお答えできないのですが(笑) 私どもが担っているのは表から見えない裏方の部分なので、なかなかその評価方法っていうのが難しいところですね。ですが、そういう部分に日を当ててくれたことに感謝して表彰をお受けいたしました。

鬼怒川グリーンカップに協賛されているそうですが、どのようなきっかけで協賛を始められたのですか?

グリーンカップは私どものお客さんの一人なんです。サッカーに対してかなり精力的にアクションを起こしていた方で、そのお姿にとても感銘しました。私にも協力できることはないかなということで、協賛という形で参加させて頂いています。一企業として、仕事以外に地域貢献や福利厚生といった側面にも力を入れていくことも必要だと思っています。

座右の銘や好きな言葉はありますか?

「有言実行」ですね。言った以上は責任を持つ。発言することで自分にプレッシャーを掛けること、モチベーションを上げることに繋がります。言い方を変えれば「吐いた唾は飲めない」ですね。

御社で活躍できるのは、どのようなスキルや考え方を持っている人材だと思われますか?

修理の部分で言えば、やはり一人一人のスキルっていうものは当然必要ですが、まずは興味を持っていただくこと。「こういう機械をいじりたい」という気持ちを持って来ていただければ、私どもはそれに対して必要な教育を行っています。 資格取得の勉強をする機会を増やし、個人のスキルアップをサポートすることで、従業員のモチベーションが上がっていると思います。 「興味があるから」と単純明快な理由で門を叩いてくれる人材を歓迎しています。

一緒に働く従業員さんのために力を入れていることなどはありますか。

先程述べたことでもありますが、従業員が実力と自信を持つことにおいて環境を整えています。モチベーションを上げるためスキルアップの機会をたくさん用意しています。 それと、安心して勤務できる職場環境の維持ですね。従業員にとってだけではなく、従業員の家族の方も含めて安心できる職場であることを心がけています。

会社の今後のビジョンについて

まず中期的なビジョンとして、親会社である鶴見製作所に対して色々な意味で貢献できるインフラであることを重点に置いてやっていきます。ポンプだけではなくそれに付随する機械も含め、あらゆる場面において情報収集して伸ばしていきたいですね。

長期的には業界全体の成長を目指していきます。1社だけではやりきれないこともたくさんありますので、そういう中で修理業として業界が活性化していないと困りますね。
レンタル業で言うと、価格競争ではなく自分の特徴を活かせる得意分野で商売ができていけるようなそういう業界づくり。そういう部分を今後伸ばして業界全体が盛り上がれば、自ずと良くなってくるんじゃないかなと思います。

 

これからの時代を担っていく若い世代へのメッセージをお願いします。

やっぱりやる気ですね。まずどんな事にもチャレンジして自分のあったスタイルを作っていただきたいです。
1 + 1が2ではなくて、1 + 1が5であったり10になって欲しい。自分なりの提案や交渉術を身に付け、それを生かせる人になってもらいたいです。
この業界に限らず日本全体においても、皆さんの考え方をしっかり持てるといいと思います。自分の発想をどんどん成長させてもらえれば嬉しいですね。

 

※こちらのインタビューは 2022年07月06日 に行われました。

株式会社テクノロジーサービス北條

https://ho-jo.co.jp/

インタビュー動画※別ウィンドウが開きます。