会社の主な業務内容は何ですか?

飲食店を経営しております。オープンして今年で7年目です。

社名の由来を教えてください。

「ザ・ル―スターズ」という僕の大好きな伝説のロックバンドがいまして、そこから名前を決めました。でも「ル―スターズ」だとそのままになっちゃうので、僕のラッキーナンバーの「3」を頭につけて「スリール―スターズ」にしました。

コロナ禍における飲食店の影響はどのようなものでしたか?

どこの飲食店もそうだったと思うんですけど、お客様が一人も来ない日もありましたね。 今まではディナーの営業がメインでしたが、普段スモークマンを利用しないようなお客様をターゲットにして新しい試みを始めました。色々なシーンで楽しんでいただけるように、ランチやテイクアウト、デリバリー、通販…。ラーメン屋さんとかケーキ屋さんとかとのコラボもやりました。 お客様は少なくても新しいことを一気にチャレンジしたので、実際はめちゃくちゃ忙しかったです(笑)。なのでスタッフや周りの方にたくさん助けてもらいました。

燻製の専門店を始めようと思ったきっかけは?

僕は燻製料理が好きで、東京にいた時には燻製料理の専門店によく行っていました。たまたま僕の友人が燻製料理屋さんを経営していて、燻製料理を専門的に学ぶためにそちらで働かせてもらって店長をやらせていただきました。燻製の面白さ、今まで食べたことのない味わいにどんどんハマっていって「これを地元の栃木県でもやりたい!」と思って、宇都宮で自分のお店を開くことに決めたんです。

栃木でお店を開こうと決めた理由は?

僕は高校を卒業してすぐ上京してしまって、東京には15年くらい住んでいました。 東京と比べると、自然が多く空が広くて穏やかな空気感があるのが栃木のいいところだと思います。そんな気持ちのゆとりが生まれる環境に魅力を感じて、栃木でやろうと決めました。

学生時代はどのように過ごしていましたか?

小学生の時に日本で初めてNBAの試合が日本で行われて、それを見て一瞬でバスケの虜になりました。当時はマイケルジョーダンが大人気で、今のようにインターネットが普及してなかったので、本屋さんで雑誌を買っては付録のポスターを部屋の壁一面に貼っていました。とにかくバスケ1色の学生時代でしたね。 中学校・高校もバスケ部に所属して、キャプテンを務めました。バスケと音楽、友達と遊ぶことが大好きで、勉強はちょっとおろそかにしてしまいましたが…。その後、美容師を目指して東京の美容学校に進みました。 美容師は長く続けられなかったのですが、当時はカフェブームで東京の世田谷区のカフェがすごく人気でした。ちょうど住んでいたエリアということもあり、カフェに就職してそこから飲食業を始めました。 学生時代はバスケばかりでしたが、今はもうちょっと大人になってサウナとかゴルフとかおじさんが好きなようなことにハマってますね(笑)。

ゴルフを始めたきっかけは?

ゴルフをやっている友人がたくさんいたので誘われて何となく始めてみましたが、最初は全くハマらなかったです。栃木に帰ってきてから「栃木県はゴルフ場が日本一多くてやっている人がすごく多い」ということに気付きました。そこでもう一回やってみたら、めちゃくちゃ楽しくてハマってしまいました。今まで遊べなかった友人や知人と、ゴルフを通して遊べることができるのもハマった理由の一つですね。今は大体月に一回ぐらいは行ってます。

美容室、カフェなど異業種を経験されてよかったなと思ったことはありますか?

美容師時代に出会った友達とは今でも交流があってたくさん影響を与えてもらっています。 美容師をやっていて良かったなというのは、ファッションやカルチャー、音楽などに凄く敏感な人たちと出会えたということですね。鋭い感性に触れて、友人の輪が広がって視野が広がりました。その時の貴重な経験は今も仕事で生きています。

好きな言葉や座右の銘について教えてください。

座右の銘は「男気叙情と気合い」。ちょっと聞きなれない言葉だと思うんですけど、学生時代にすごくハマっていたバンドの人たちが掲げていた言葉です。

「常に男気があって深く美しい表現をすること」「常に気合いを入れて物事に取り組むこと」を自分の中で常に心がけてやっています。

社内の雰囲気について教えてください。

コロナ禍以前はアルバイトスタッフも含めてみんなでバーベキューや花見、社員旅行、歓迎会、送別会、忘年会とかそういうイベントをたくさん実施していました。

社内は人数が少ないのでコミュニケーションの活性化を重視しています。終業後や休憩時間は学校の休憩時間のような雰囲気で、楽しく雑談をして過ごしていますね。

 

リーダー経営者として大切にしていることは何ですか?

「自分が魅力的な人間であること」です。お客様やスタッフが僕の作るお店で豊かな時間を過ごせるように、常に新たな知識をインプットして自分を常に高めていくことを心がけています。そして、吸収したものをお客様やスタッフにどうやってアウトプットしていくか考えて行動しています。

 

今後のビジョンについて教えてください。

スモークマンのメニューを商品化して、お店以外でもスモークマンのお料理を楽しめるようになりました。次はその販路をさらに増やしたり、コラボをたくさんしたり、お店に来ないお客様にも美味しい料理を味わっていただきたいです。

 

長期的なビジョンとしては、自然が多いところで小さなホテルやカフェ、サウナのようなワクワクするようなことをやりたいなと考えています。

 

働く従業員様のために力を入れていることはありますか?

年齢の離れている若い従業員が多いので、コミュニケーションを取って風通しの良い環境を作るように心がけています。良い意見を貰ったらどんどん取り入れてあげたいと思っています。

 

この業界を目指す方へのアドバイスをお願いします。

この職業はスキルや資格、学歴はあまり関係ないです。飲食店未経験で料理が出来なくても、お酒が作れなくても、人への思いやりが一番大切なスキルだと思いますね。

グルメやサービスだけでなく、様々なカルチャーや音楽、良質のコンテンツに触れたいという好奇心と探究心がある人が向いているんじゃないでしょうか。

 

あと、基本的なことなのですが「返事や挨拶をしっかりすること」「言いわけや嘘をつかないこと」「常に感謝の気持ちを忘れないこと」を忘れないで下さい。

 

今の時代はインターネットが中心になっていますが、雑誌や映画からも情報を吸収してほしいです。色んな場所に自分の足で赴いて、流行だけではなく伝統的なものにも目を向けてバランスが取れるといいですね。

 

若い世代へメッセージをお願いします

よく皆さん「何事も失敗してもいいからチャレンジしてみよう」とか言われる方が多いですが、本当にその通り。何事もチャレンジして欲しい。周りの人が「この職業は安定しているから」「この職業は稼げるから」と言っても気にせずに、その仕事をしている時間が幸せかどうかというのを一番重要なポイントにした方がいいです。

 

僕はやりたいことが多すぎて自分で仕事場を作ってしまったというタイプ。自分のやりたいことをやって幸せでいられることを一番大事にしたいです。

 

※こちらのインタビューは 2022年07月12日 に行われました。

株式会社スリール―スターズ

https://www.smokeman.restaurant/

インタビュー動画※別ウィンドウが開きます。