経歴
栃木県立佐野高等学校を卒業後、学習院大学を卒業してそのまま嶋田木材建材株式会社に入社しました。5年程ドライバーを経験し、現在は専務取締役として勤務しております。
会社の主な業務内容は何ですか?
私ども嶋田木材建材の主な業務は、北関東を中心とした運送業です。 そのほかに木材の加工・製造、建材の販売、最近は倉庫業なども行っています。
木材の加工と言いますと、住宅用の木材ですか?
住宅用ではなくて、主に道路用型枠や舗装定規という長い木材を扱っております。他には、小売もやっておりまして、ベニヤとかコンパネと呼ばれる化粧をウレタンに塗ってある木材等も扱っております。 木材の販売においては企業様同士の取引が現在多いですが、それをお客様のもっと身近なところへお届けできるようにしたいと思っています。例えば今100円均一のお店とかで小さい木材を売っているんですよ。そんな木材も弊社で製造できるので、そういったものをフリマアプリなどの媒体を通して売っていくことも考えております。従来の既存のルートだけではなく、他の販売ルートも今後開拓していけたらと思って頑張っています。
創業して何年ぐらいになりますか?
弊社が創立したのが1904年創業になりまして、100年を超える企業として佐野市で頑張っています。私の代で7代目になりますね。
専務・リーダーになって大切にしている思い、考え方はありますか?
「この人と一緒に働きたいな」っていう気持ちをいつも大切にしていますね。ちょっと極端な例なんですけど、会社を辞める時や自分が死ぬ時に「あの人と一緒にいられて良かったな」と思えるように日々努力しています。 私は渋沢栄一が好きで、彼の著書「論語と算盤」の中で合本主義という言葉が登場します。今の資本主義に近いような言葉なのですが、彼は「利益だけを追求するのではなくて、その人を含めた周りの人すべてを幸せにしなければ、会社としての存在意義がない」ということを記しています。これは今の時代で言うところのSDGsとかCSRに似ていると思っています。弊社は小さな会社ではありますが、こういったことを意識して普段から業務を行っております。
会社の体制や福利厚生などにおいて、実現したいことはございますか?
福利厚生におきましては、従業員の方が休みを取りやすい環境づくりに努めています。 それと業務上の改善点として、現場に荷下ろしする際に現場の方が手伝ってくれなかったりというようなことが多々ありました。その点がちょっと問題だと感じたので、荷主さんとお話をして手伝っていただけるように少しずつ改善に努めています。
座右の銘や好きな言葉はありますか?
私は歴史が好きで、特に高杉晋作が好きなんです。彼の言葉に「おもしろきこともなき世をおもしろく」というような言葉がありまして。この言葉に関して色々な説がありますが、私はポジティブなイメージで捉えています。 「この時代って面白くないな」と感じた時期がありましたが、歴史を勉強してこの言葉に出会ったことで世界の見え方が変わりました。この言葉の通り「おもしろきこともなき世をおもしろく」というようなマインドで日々頑張っております。
趣味や好きなことはありますか?
趣味というかちょっとライフワークに近いのですが、サウナが大好きです。これは友人に勧められて行き始めたのですが、メンタルを落ち着かせるにも有効です。 気持ちが落ち着いて自律神経も整えられますので、仕事にも良い影響が出ていると感じています。
一緒に働くスタッフさんたちのために力を入れていることは?
従業員には「私に何でも言ってくれ」と常に伝えています。私自身まだまだ未熟ですので、従業員とは議論を活発に行って会社全体を盛り上げていきたいです。 お互いに話し合うことは大切なので、その辺りに力を入れていますね。
どんな方を採用したいですか。
業務の拡大に伴って今は特に営業職の方を募集しています。運送業がメインですので、もちろんドライバー志望の方も大歓迎です。未経験者も受け入れて指導もしています。
免許は何を持っているといいですか?
免許の種類で言いますと、中型車免許を持っている方を多く採用しています。
普通車しか乗れない免許の場合だとしても、弊社では免許取得制度もあるので、未経験の方も入社できるようなサポート体制を整えています。
会社の今後のビジョンを教えてください。
現在、運送を中心に業務を行なっておりますが、倉庫業も拡大して行くつもりです。
運送のエリアも北関東が中心ですが、商圏をもっと広げてさまざまなところに運んでいけるようになっていきたいと思います。
若い世代へのメッセージをお願いします。
「こうしなさい、ああしなさい」というものはないんですけど「勉強はしっかりやろう」と伝えたいですね。自分は勉強が嫌いであまりちゃんとしてこなかったんですけど、30歳を超えた今になって勉強の大切さが理解できました。30歳を超えて今からでも成長したいと思っていて、今はもっと勉強したい気持ちでいっぱいです。
十代でも二十代でも三十代でもいいから、そう思った時にいつでも勉強に取り組んでほしいです。
※こちらのインタビューは 2022年06月26日 に行われました。
嶋田木材建材株式会社
https://lumber-store-350.business.site/
インタビュー動画※別ウィンドウが開きます。